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二千年に渡る ROC(資本のリターン)と経済成長のデータを批判的に見る

Sal Khan により作成されました。

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ビデオのトランスクリプト

これまで,この本の主張について全般的に話をしてきま した. それは資本からのリターンが 経済成長よりも大きい場合には, 不平等が起きる可能性があるということです. とはいっても,それは状況や数字に依存するもので, いつも不平等が起きるというわけではありません. このビデオで私がしたいことは, この本にある他のデータについても 批判的に考えてみることです. 繰り返しになりますが,私のここでのポイントは この本の考えを支持するとか, 反対するとかではありません. ここにある考え全てについて, より批判的に考えるツールを提供することです. 前のビデオでも言いましたが, 素敵なことに,ピケティは彼のデータやグラフを全部 ここで公開しています. このグラフも素敵です.というのもこれは 税を払った後のリターン率と 経済成長率を世界レベルで見せてくれるからです. 普通は 0 年から始まって2000年までのグラフというのは なかなかお目にかかることはありません. まあ,西暦に0年はないですけれどね. 想像できると思いますが, この昔のものは推測です.しかし,まあ, とりあえずここにあるもので考えましょう. ここに示されているものは, 年ごとのリターン,または成長率で, これは税の後とキャピタルロス後の 資本の純リターンです. つまり,税金や何かのロスなどを皆考えた後での 価値です.それがここにあります. そしてこちらにあるもの. これは世界の生産の成長率です. 少なくとも人間の歴史の最近数千年ではほとんど... ちょっと注意して欲しいのは, ここでの横軸は,等間隔ではないですね. ここからここまでは,1500 年近くあります. そしてこちらは, ここからここまでは50年ほどです. つまり,このグラフの横軸は等間隔ではありません. しかし,ほとんどの人間の歴史では, 年率で経済成長というのは 資本のリターンよりもずっと小さかったです. ちょっともう一度,ここの部分,この昔の時代は, 単に推測ですね. 特に封建時代や,そういった時代は推測が多いことでしょう. しかし,これが信じられる理由もあります. なぜなら封建時代とは,王様などがいた時代ですが, 封建君主や王様などが強制的な力を持っていました. 彼らは人々を彼らの農場などで 強制的に働かせていたことでしょう. するとあまり成長がないということも理解できます しかしもし仮にこれらの数を信じるとすると, 20世紀初頭には面白いことが 起こっていることがわかります. リターン,資本の税の後のリターンが 経済成長率よりも下に 落ちこんでいます.ここですね. この部分,この点では資本からのリターンが 経済成長より下になっています これは大量破壊の時代です. このデータ点は, この,この点だけで 37年を代表しています. そして,この次の1つのデータ点が 代表している期間は...どの位かと言うと… 次の 62 年ですね. これは私達のほとんどが知っている世界です ここにあるのは現代です. そこでは経済成長率, 世界の生産出力の率が, 税後の資本のリターン率よりも大きかった時代です. このグラフを一目みると, 「ちょっと見てよ,ここでまた交差する! また金ぴか時代や封建時代に 逆戻りなのか!」と言うかもしれません. しかしここではもっと注意しないといけません. この点以降は皆推測です.これはモデルです. こうなるかもしれないし,ならないかもしれません. 全然違うものになるかもしれません. ですからもうちょっとはっきりさせておきましょう. これには他の色を塗っておきましょう. ここにあるものは... おっと,色が違いますね. ここにあるものを,黄色で塗っておきましょう. ここにあるものは全部推測です. 他の道に行くかもしれません. 可能性はあります. 実際には,ちょっとこうしてみますが, この傾向が続いて, こうなる可能性もあります. 世界の経済成長はこうなって, いま書いているのは特に根拠はないですが, こうなって,このようになっていくかもしれません. ですから,この交差は, これまでの傾向から予測したものでしかないことを 理解することが重要です. ピケティが仮定しているものが何かを ちゃんと見る必要があります. あなたは自分自身で, この予測が良さそうかどうかを判断すべきですね. なぜなら,ここで言っていることは, g が r よりも大きい. しかしここに来ると 「ヘイ,もうこの傾向は終わったよ!」 というふうに見えます. でも終わっていないかもしれません. もし次の時代を平均したら,... これはどうなるでしょうか? 次の 38 年間を平均してみたら, もしかしたらこうなるかもしれません. 上の点のようになるかもしれません. 明らかに,私達はこの期間の始まりに立っていて これからいろんなことが起きるでしょう. ここではまた,いろんな関係を仮定しています. たとえば r が g よりも大きいことが不平等になり, それは極端な場合には最終的には 金ぴか時代のようなものになり, あるいは王朝の富のようなものとなり, 技術革新に害となるかもしれません. ちょっと書いてみましょう. 王朝の富,金ぴか時代, そういう時代では, 能力主義の社会には害になります, さらに技術革新をそれが邪魔したり, 全体では経済そのものが上手くいかなくなるかもしれま せん. もし十分なミドルクラスがいなくなって, 人々に購買力がなくなれば経済は停滞するでしょう. しかしここには沢山の仮定の矢印があります. ですからあなた自身で, このつながりのどこが賛成できるかできないか, どんな状況に依存するのか, どんな証拠があるのか,信じられるかどうかを 考えてみて下さい.