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ビデオのトランスクリプト

不平等という言葉は,その言葉そのもの自体, 少し不公平に聞こえます. 明らかに,皆が同じだけを持つことはありません 皆が同じ収入とはならず, 同じ富を持つわけではありません. しかし,ここですべき質問というのは, これはいつも悪いという必然性があるのか,です. そしてもし,これが悪いことであったとしても, これを直す方法はあるのか? そうすることで逆に何か悪くなったりはしないのか? 特にあなたが助けたい人達にとって悪いことにならないの か? です. もう一度言いますが,ここでの私の目標は, 何が良いのか悪いのかを言うことではありません. 私はこれについて考えるための枠組みを提供したいので す. では,まずは経済のパイが固定したような 世界を考えましょう. そこで不平等が増大するのは, まあ,より少なくしか持っていない人達には 明らかに良いようには見えません. まずは固定したパイの大きさの経済を… -ここにある長方形がそれです- そういうもの(固定した大きさの経済)を想像してみましょ う ある年,これは1年目の国民総所得としましょう. 1年目の国民総所得. そして1年目には上位 10 % を稼ぐ人達が, 国民総所得の3分の1を稼ぐとしましょう. その人達は国民総所得の3分の1を得ます. これが上位 10 % です. ちょっとはっきりさせておきたいのですが. この面積は,全長方形の10%の面積ではないですよ. これは 35% です.おっと,実は 3分の1でしたから, 33 % となるでしょう. (これは長方形の) 3 分の 1 の面積です. しかし,これを持っているのは上位 10% の人達です. 上位 10% の人の収入全部がこの1/3です. 残りの 90 % の人々はどうなるのかと言うと この部分ですね. 残りの3分の2の部分を 残りの90%の人で分けることになります. ではまず,ここではスタティックな,つまり変化しないパイを 見てみましょう. パイは同じ大きさのままです. これは経済のパイのことですが, ここでは四角いパイを描いているので, あんまりパイのようには見えないかもしれません. するとパイとは呼ばないほうがいいかもしれませんが,ま あパイでいきましょう. 国民所得がスタティック,国民所得… スタティックというのは変化しないという意味です. 変化しないので… 同じ大きさの長方形を描いてみます. この状況で不平等が拡大すると, 上位の10%が稼ぐ額はどうなるかと言うと… ここは経済 10 年目としましょう, 経済10 年目です. この人達は国民所得の3分の1を持つのではなく, もしかしたらこの半分を持つかもしれません. 話を簡単にするためにきりのいい数を選びました.半分 ですね. この半分を上位 10% の人達が持っていると. さて,明かに,もしこうなると,他の 90% の人達は 国民所得の残りの半分を皆で分けなくてはいけませ ん. こちらが,他の90%の人達のものです. ここでは基本的にゼロサムゲーム, つまり全部合わせると差し引き0です. もし,スタティックな経済,成長しない経済の場合には, 不平等が増加するということは, こちらの90%の人々の 一人頭の分け前,つまり収入は減ります GDP の一人頭の取り分が減ります. ですからこの人達の生活水準は下がることになるでしょ う. この状況はこの人達にはあまり良くありません. しかし,他の道も考えましょう. それは経済が成長するという道です. いくらかの不平等があったとしても, それ以上の十分な経済成長がある場合には, 成長が不平等を相殺する場合があります. それを可視化できるかどうかちょっとやってみましょう. 経済成長がある場合,経済成長. たとえば,経済のパイが10年で劇的に成長した場合を 考えます. ここではちょっと話を簡単にするために 誇張して描いてみますね. 同じ位の高さにしておきましょうか. 今回は,経済全体が, そうですね,たとえば, 2倍になったとしましょうか. ここでは経済全体は10年目に2倍になりました. そしてこの状況で,富の不平等が同じように 拡大したとしましょう. 経済の1年目には上位 10% の人達が 国民所得の 3 分の 1 を持っていて… そして,10年目には,その人達は国民所得の半分を 持つとしましょう. もうちょっときれいに描きましょう… (国民所得の)半分はこちらにあります. 国民所得の半分です. これでも,不平等は拡大した状況です. しかし,国民所得の半分が…こちらの残りの半分が, 他の 90 %の人で分けられます. その部分もかなり劇的に大きくなっていることに注意して 下さい. 私がこの図を正しい縮尺で描いたとしましょう. これをちょっとコピー・ペーストします. コピーして,ペースト これが1年目に他の 90% の人達の間で どれだけ分けているかです. 気がつきましたか? 以前は,他の 90% の人達で 分配されている量というのは小さかった… ちょっとこれをここに置きます. 10年目に他の90%の人達で分配されている量よりも ずっと小さいですね. もし人口がこれだけは増加しないとしたら, もし人口の増加が比較的安定しているとしたら, あなたの一人当たりの分け前, 一人当たりの GDP,一人当たりの収入というのは 実は増えます. このここにある状況では,たとえ不平等が拡大したとして も, 経済のパイがより大きくなったために, こちらも裕福になります. そして,このことは,基本的な1つの質問となります. 特にあなたが経済システムについて考えている時, このマーケットのシステム, この資本主義のシステム,マーケットの経済ですね. 少なくともこのマーケットの経済では 少なくとも最近の歴史においては, これが成長,富の生成,つまりパイの拡大, 経済成長を導くことが示されています. 経済成長. 経済成長は,しかし不平等を伴います. 不平等を伴う. 不平等は成長の不可欠な副産品です. すると,ここでしなくてはいけない質問というのは, そうですね.これは必ずしも悪いことなのか? です. もし十分に経済成長があれば,皆が裕福になります. ですから特定の人々がより裕福になることは そんなに問題ではありません, (なぜなら)皆が裕福になっていくからです. 重要なことは,不平等のみに注目すると, こちらの成長も止めてしまうかもしれないことです もう1つの考え方は,もしあなた自身が, 残りの90% に属している場合を考えましょう. その場合,パイの大きさが変化せずに 不平等の拡大する世界を望みますか? それとも,こちらにある世界を望みますか? もう一度,私のビデオのポイントは, こうなる必要があるというわけではありません. 無限に成長する経済というのは疑問です. ある世界では,国民所得の成長が, これよりも小さく, たとえパイが大きくなっても, 人々は裕福にはならないかもしれません. しかし,ここでのポイントは, 不平等によって,パイをより少なく受けとっている人達が いつも貧しくなるというという必然性はないということで す. もし,パイが十分早く成長したらそうはなりません. また,他のことも考えなくてはいけません.そうですね 時に,不平等を少なくしようとすると, 経済の成長を止めてしまうかもしれません. もしかしたら,ここで描いたように, 皆の生活が向上するシナリオだったかもしれないのにで す. もう一度指摘しますが,これは本当にコンテクストにより ます. 状況や変数や, あなたが見ている数字によって様々に変化するもので す. しかし私がここで強調したいことは, ヘイ,不平等が広がっているなら,この他の90%の人達 は いつでも苦しむのだ.と,そういうことはないということです. もちろん上位 10 % の人はまあいつでも不平等の拡大 で 利益を受けるでしょうけれども, それは経済成長の副作用であるため, こちらの人達も裕福になる可能性もあるということを考え てください.