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トマ・ピケティの資本論

Sal Khan により作成されました。

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ビデオのトランスクリプト

トマ・ピケティの "21世紀の資本論"は 最近たいへん注目を集めている本です. なぜなら,それが収入の格差と富の格差という 多くの人々に関心のある問題を取り扱っているからです. このビデオでの私の目標は, この本が正しいとか間違っているとかを言うことではありません. 批判的に物を考える方法を学ぶツールとして この本を使いたいと思います. ですから本が正しいかどうかについては あなたが自分で考えて判断しなくてはいけません. この本の素敵な点の1つは, 彼が全てのチャートや図を 彼のウェブサイトで公開していることです. ですからここにある全てのスクリーンショットは, このpiketty.pse.ens.fr/en/capital21c2 から取ってきたものです. 私はぜひあなた自身でこれらのチャートを見て欲しいと思います. というのも興味あるチャートがたくさんあるからです. しかしそうする時には,常にオープンかつ批判的な目で それが本当に意味があるのかどうかを考えて欲しいと思います. 意味がないかもしれないことや,質問がでてきて, もっと深く考えてみたくなることでしょう. では,ここにあるチャートからはじめましょう. なぜなら,これが問題のおおもとかもしれないからです. これは「アメリカ合衆国における1810年から 2010年の富の不平等」のチャートです. そしてどのように富の不平等を測るかは, この上位10分の1,または上位1%の人が 全体の富を持つ割り合いとして示されています. ここが,上位 1 % の人の持つ富で, 上位 10 % の人の持つ富の持つ割り合いは上ですね. ではまずマジェンタ色で.このデータ点で描いておきましょう. これが言っていることは,このデータに基づけば, 1810 年には上位1%,もっとも豊かな1% の人たちは, まあだいたい,国の富の全体の 25% を持っていました. そして上位10% は,だいたい国全体の富の 60%位を持っていたようです. そしてこれがどのような傾向かというと この傾向は,1800年代を通して上昇して, 20世紀の始めまで続きます. ここが 19世紀で,ここが20世紀の始めですね. 特に,この時期, この19世紀の最後の20〜30年ですけれども, つまり1800年代の終わりですが, この時代はしばしば「金ぴか時代」として知られています. 金ぴか時代 金ぴか時代は,かなり劇的な富の不平等と 関連している時代です. 金ぴか時代ですね. そしてこの本が取り上げている質問の1つというのは, 私達はまた金ぴか時代に入りつつあるのか? です. もしこのここの傾向を見ると, そうですねこの「前の金ぴか時代」と言ってもいいでしょうけれども, まあ,まだ前の金ぴか時代ほど ひどい不平等ではないことは確かですが… しかし問題はこれからどうなっていくのか? です. そして私たちはこれを心配しなくてはいけないのか? ということですね. つまりこの質問は,この傾向が 19世紀の最後の数十年のように こんな感じになっていくのか? まあ多分基本的には,このチャートでは,何か… 金ぴか時代の最初の頃に似てますね. または,こんな感じになっていくのか? それともこうなっていくのか? そしてもし,こんな感じに上がっていくとしても, この最初の金ぴか時代にあったような, 同じ現実になってしまうのか, それは何か富と関係した権力の不均衡となってしまうのか? このような様々な質問について全て, 私達は考えていくべきでしょう. どんなタイプの現実になっていくのでしょうか? また,どうなるかについて私達が信じられるデータは何でしょうか? そして,イノベーションの振興策や,税制,教育など, どんな政治的な決断によって, 私たちは今後「どの道」を歩むことになっていくのでしょうか? これらの考えを,これからいくつかのビデオのチュートリアルで 深く見ていきたいと思います.