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資本の価格とリターンの間の逆比例の関係

Sal Khan により作成されました。

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これまで見てきたピケティの本の内容は, 資本からのリターンは今後増えていく, 資本からのリターンは,経済成長よりも早い という考えでした. ここには,民間の資本の価値が 国民総所得の割合として示されているグラフがあります. ここではピケティの言う動きが見えます. この動きはいくつものグラフで何度も出てきます. ここが金ぴか時代の最中です. ここでちょっとしたピークを迎えます. そして,20世紀の始めには下がり, 現在までは,上がってきています. ここが現在のデータ点です. これ以降ここにあるものは,ピケティの予想です. それは資本のリターンの R が G よりも早く成長するという考えに基いたピケティの予想です. しかしここで考えなくてはいけないことは, どうしてこの動きが起こりそうなのかです. どうしてこの動きか起こるかもしれないかの理由を考えましょう. ではなぜ民間の資本の価値は上がったり, 下ったりするのかについて考えてみましょう. では仮に,まず私達にある資産があるとしましょう. ある資産がここにあります. そしてその現在の価値は..どうしましょうか. 私が市場に行き,それを買ったとしましょう. その現在の価値…今日の価値ですね. 今日の価値は100ドルあります. そしてこれが収入を生むとしましょう. 年の収入を10ドルとしましょう. この資産からの私へのリターンは 10パーセントです.100ドルの投資に対して10ドルを得ました. さて,この値が上がるいくつかの理由があります. 1つの理由は,この資産がもっと収入を生むようになったというものです. これは資産からの収入が増え, 収入が増えるということは,より価値のあるものになるという考えです. これからはもっと多くの収入がえられるようになった. 多分,たとえば上手く運用されたとか何かでしょう. では,これが未来にどうなるかを書いてみましょう. 未来には,これが年収を多く生む... そうですね.20ドルの収入を生むとしましょう. そして人々はリターンが同じと考えたとします. 価値は人々がどう考えるかで決まるというのが一つのポイントです. すると人々はそれでも, 「まだ10パーセントのリターンがあるならば, その分の価値を払うつもりがあるよ.」と言うでしょう. つまり同じ資産でもリターンの額が変われば その価値は変わります. つまりこれは,市場でこの価値が200ドルになったということです. つまりこれが価値が増える1つの理由です. これが逆になる場合もあります. もともと 200ドルの価値があったものが, 収入が半分になれば, リターンの割合は同じと人々が考えると, この価値が半分になります. これがなぜ資産の価値が上がるかという1つのシナリオです. しかし,これは資産の価値が上がる 唯一の理由ではありません. 他にも資産の値段が上がる理由があります. たとえば,資本がどんどん増えて, でもプロジェクトの数はあまり増えない場合 投資できるプロジェクトの数が(相対的に)少なくなる場合, 特に,経済の成長が停滞するような場合です. 資本の量は増加するのですが, プロジェクトの数は相対的に減少する.そういう場合です. そういう世界では何が起こりますか? そうですね.ここでは,私達は単に, これが収入として 10 ドルを生産し続けると仮定しました. つまりここでは収入が 10 ドルのままです. しかし,こう考えましょう. これを以前は100ドルで買うことができた. しかし次に 100 ドル分の資本を持った他の人が, 資本に投資をする時に言います. 「10ドルの収入になる何かがもうみつからない.」 すると,「ヘイ,9パーセントでも買うよ. ちょっと掛金を上げるよ. この資本をあなたから 101 ドルでも買う気はあるよ.」 または 102 ドルとか,もうけが出なくなる直前までこれは続くでしょう. この人達はもう10パーセントのリターンを手に入れることができませんが… 100ドルにつき5 パーセントよりも良いリターンならあるかもしれません. そうすると,彼らはこの資産で 5パーセントのリターンを得ようとするでしょう. すると,彼らはこれをせりあげて, それで資本をさらに追い求めます. あるいはこのプロジェクトでも もっとお金をつぎこむ人が増えます. すると,この資産の価値が上がったと言えるでしょう. たとえば 200 ドルまで上がるかもしれません. それはまだ同じ収入を生みますが,リターンは 5% になりました. なぜこの場合の話をしたかですが, 資本の価値が上がっても, リターンが増えないこともあるからです. 実際,マーケットでは, 普通それらは互いに反比例の関係があります. より高いリターンを持つ債券の値段は,より低くなります. 債券の値段がより高いものというのは, より低いリターンを意味します. 安全なものは高いけれどもリターンが低い(という例があります) このようなものを何か見る時には, このようなものを何か見た時, これは資本の蓄積がどんどん大きくなり, プロジェクトが資本の量に比例して増えない場合には 潜在的にはどんどんプロジェクトは少なくなっていることを示します. 特に経済成長が低い場合にはそうです. しかし,これは資本の蓄積の話ではありますが, R が小さくなっていく場合です. 実際の潜在的なリターンが小さくなっている場合です. そしておそらく G,経済成長率,へと 収束しはじめます. もう1つの似たような考えは, 資本が追いかけるプロジェクトが減る場合です. 実際にそうなる理由というのは, 人々が10パーセントのリターンを怖がるようになるからです. 人々が投資で大失敗してしまう場合がある. 戦争があったりすると, お金を工場などには投資したくなくなります. お金を自分の家のマットレスの下とかに隠すようになります. しかし時間がしばらくたつと,人々のリスク嫌いが減ってきて, マーケットに投資をしたくなってきます. プロジェクトに投資をしようとしたり, ビジネスを始めたりと,いうことになります. そして人々はリスクをより取るようになります. こちらは多分,リスク嫌いな世界です. もし私に資本を投資して欲しかったら, 高いリターンをくれなければ嫌だよという世界です. しかし未来になって,リスクに寛容になったら, リスクに寛容になると… こちらのようにするかもしれません. こちらはリスクはあり,しかしリスクに寛容な世界では, あなたはこう言うかもしれません. リスクに寛容な世界では, 「OK, マットレスの下に資本を置いておいても, リターンは 0 だ.それなら銀行に預けるか, もっとリターンが欲しい. だから,私のお金をもっと資本に投資してもいい.」 するとまた人々が資本をせりあげるようになります. すると低いリターンでも良くなります. こちらでは,高いリターンを期待していますが, それはリスクが高いからです. この人達は失敗を怖がっています. 「もし私の資本が欲しいならば, たくさんのリターンをくれないとだめだよ.」 こちらは,「ヘイ,今は戦争とかで 私の財産が消えたりしたりはしないだろうから. 投資する気があるよ.」という(人がいる)でしょう. ここにはその資本が増える傾向があります. そして低いリターンが予想されています. すると価値が上がっていきます. 実際に,これはここで見ているものと一貫しています. ここでは,この期間では, これはたいへんな不穏な時代でした. 世界の歴史において2つの最大の戦争がありました. 人々がとてもとてもリスクを嫌うようになるのが 想像できることでしょう. 人々は何が起こるのか不安になり, お金を貯めこんだり,財産を売ろうとすることが想像できることでしょう. すると資産はどんどん減っていきます. リスクを嫌えば嫌うほど, この現実へと動きます. しかし,戦後の時代になって, これらの戦争の記憶が薄れ, 人々はよりリスクに寛容になっていき, システムにもっと資本が入ってきます. 生産性が変化し, 資本がもっともっと蓄積されます. もし,産業革命以前の時代に戻るとすると, 中世の時代などに戻ると, 資本の総量は限られていました. それは基本的に土地だけでした. 産業革命をすぎると, 特に 20〜21 世紀には, 土地は全資本の値に対して, 小さな割り合いしか占めなくなりました. 今日では新しい資本が作り出されました. 技術や知的財産があります. そして,ここには傾向があります. もう一度言いますけれども 私はこれに確信を持っているわけではありません. 判断をするのはあなた自身です. この傾向は金ぴか時代に戻ることを意味するとは言いきれません. 資本がどんどん増え,プロジェクトは相対的にさらに少なくなり, そして,実はリターンが低くなるかもしれません. または単に人々はもっとリスクに寛容になるかもしれません. そして,人々はより低いリターンでも受け入れるかもしれません. すると,このグラフがどうなるのかははっきりしません. しかし1つだけはっきりさせておきたいことは, グラフが以前と似ているからと言って, 第2の金ぴか時代が来るとは限りません. それはあなたが判断することです.