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Wau: もっとも驚きの,最も古い,そして特異な数
Wau が他にどんなすごい性質を持つか思いつきますか? コメントにそれらを残して下さい。 Vi Hart により作成されました。
ビデオのトランスクリプト
私はある数の話をしたいと思います。 それはパイよりもクールで 黄金比よりもミステリアスで,
e や i よりも変です。 どういうわけか,この数が
どんなにすばらしいかは 最近忘れられたようです。 しかし古代の様々な文化は
それを知っており, それを崇拝した文化すらありました。 ピラゴラス,プトレマイオス,
エレアのゼノンにも知られていました。 東アジアでも独立して発見されており, アステカもそれを知っていた
という証拠があります。 これはあなたの知る他の多くの
数とはずいぶん違っています。 しかし今日の数学者は この古代の考えに驚嘆しつつあり, 私はこの数がどれだけクールで どれだけすごいのかを皆さんと
共有したいと思います。 この数にあう名前は
すでに使われなくなった ギリシャ文字 D,ガンマ,もともと
これは W の音を表し。 ワォと呼ばれていました。 ワォを小数表記しようと
することは誤解を生み, この数そのものの性質を
隠してしまうでしょう。 難しいのは,これを無限小数で
表す方法が何通りもあることです。 しかしワォは一風かわった
方法でも定義できます。 この見慣れないフラクタル
分数をご覧下さい。 これが何に等しいのかを
どうしたら求められるでしょうか? これが何かに収束するか
見てみましょう。 1 層だけの場合 2 割る 4
または 2 分の 1 です。 2 層の場合は,3 割る 4 たす
1 割る 4 で 4 割る 4 するとこれは 2 割る 1,
または 2 です。 もう 1 層を加えると,3 割る 1 たす
1 割る 1 で,また 2 割る 4 です。 層の数が有限の時には,
常にこのどちらかになります。 しかし,もしこの分数の
層数を無限まで考えると, 2 割る 1 でも 1 割る 2 でもなく,
奇妙な数ワォになります。 ワォを書くもう一つの方法があります。 ワォは 5 割る 6 たす,
6 分の 5 割る 6 たす 6 分の 5 割る 6 たす,
6 分の 5 割る 6 たすと続きます。 この無限フラクタル分数が
ワォのクオリティです。 ではちょっと本当にクレイジーな
ことを考えてみましょう。 ワォのワォ乗のワォ乗の
ワォ乗をとっていく。 しかしこれはワォかけるワォ,
全部ワォです。 私はこれをどう発音するかも
知りません。 しかしワォの無限のフラクタル指数は ループして戻ってワォに等しくなります。 つまりこれはまさにワォです。 そしてワォは他の特別な数と
密接な関係があります。 たとえばワォのパイ乗の
ワォの 2 パイ乗の ワォの 4 パイ乗のワォ乗の
8 パイ乗と続いたものが これが等しいのはワォかける
ルートワォかける ワォの 3 乗根かけるワォの
4乗根かけると続くものです。 これはある数の虚数乗に比べたら そんなに気が遠くなるような
ことではないです。 噂をすれば影ですが, e の 2i パイ乗はワォに等しいです。 これに関係して微積分でも
ワォがでてきます。 e のワォ乗の微分は,
ワォ e です。 e の i 乗の ei0 乗は e のワォ乗の
タウワォワォ乗です。 多分あなたはこれらを解くために ログを使おうとするでしょうが, しかし底がワォのログは
上手くいきません。 それは 0 で割るようなものです。
クールでしょう。 人々は黄金比の幾何が
ちょっと特別だと話をします。 しかしそれは実はとても
ノーマル(普通)です。 ノーマルな数(正規数)。
その比でつくった長方形の 形はなかなか良いです。 その比をワォにすると, まあその場合,数学者以外の
ほとんどの人は それを技術的には長方形とは
呼ばないでしょうが, もし x と y がワォの長方形, つまり, x 割る y がワォの場合, x たす x の y 乗割る,y たす
y の x 乗はワォに等しくなります。 そしてもし私が前の 2 つ,
x の x 乗の y 乗と そして分母に y の y 乗の x をとると, これもワォに等しくなります。 そして次の項として,前の 2 つの羃, x の y 乗の, x 乗の x 乗の y 乗と y の x 乗の,y 乗の y 乗の x 乗をとると, これもまたワォに等しくなります。 これはずっと続けることができて, フィボナッチ数列に関係する
繰り返しのないパターンになります。 そしてこれはどんな数 x と y, または x 割る y でも全てワォになります。 はい,ワォはすごい。 角度ファイの等角のらせんは 黄金のらせんといなって,
それはとても素直です。 しかしワォはとてもおかしな数で, 角度をワォにすると らせんは無限に自身で巻き上がり, 量子のひものようにつぶれ,
エンタングル,からみあいます。 ワォは実は物理学にもでてきます。 e のワォ乗割る mc の 2 乗は ワォの 2 乗に等しいです。 ワォは自然のあらゆる
ところに出てきます。 私の言う意味は,
「あらゆる」所です。 あなたの見るどの花にも
どの木にも,ワォがあります。 しかし私はそれを詳しく見るかわりに, もう一つだけクレイジーな
考えをお見せしましょう。 ある数のその数乗をとっていき, 無限回それをして,それから
無限を越えていきます。 そしてその数のルート,
その数のルート, その数のルート,と無限を
越えて戻ってきます。 そして最初まで戻ってくる
ことを想像してみて下さい。 この記法は標準の数学では
意味を持ちません。 しかし,もしこの数がワォであれば, これが全て 1 になるという
議論ができるかもしれません。 あなたは他にワォのどんなすごい
特性を思いつきますか?